
今だからこそ、始めます!
東海エリアの私立中学校の情報誌PORTOから生まれたWEBメディアです。
がんばる受験生を応援する情報や、東海地区の私立中学校の情報を発信します。
PORTO-TVとは?
東海エリアの私立中学校の情報を年2回(春夏号:5月、秋冬号:9月)発信しているフリーマガジンのPORTOから生まれたWEBメディア。タイムリーな話題とともに、私立中学校の魅力を学校ごとに紹介。受験に役立つデータや情報も発信していきます。
2025年 春
シカクいアタマをマルくする。

国語科①
解答例
私は、この短歌の「混入事象」という言葉に着目しました。この短歌で「混入」物とされるものは「骨なしチキン」と思って購入したチキンに残っている「骨」のことです。「骨」がないと思って購入した物に「骨」があれば、たしかに「骨」は「混入」物かもしれません。しかし、「チキン」は「鶏」を表しており、「鶏」に「骨」があるのは当たり前です。「鶏」は「骨」によって体が支えられているから、生物として元気に生きられます。そんな生物を支えている「骨」を異物と見立て、「混入事象」と言い表す人間の身勝手さ、そして己のことしか考えていない視野の狭さが問題だと考えました。
解説
まずは短歌を五句に区切り、それぞれどのような内容が書かれているか考えていくとよいでしょう。すると「骨なしのチキンを食べている」という事実と、その「骨なしのチキン」には「骨」が入っていた、という2つの事実を読み取ることができます。ごくありふれた日常が書かれているように思われますが、後半を見てみると「それ」を「混入事象と呼ぶ日」とあります。「それ」が指す内容は「骨なしのチキン」に入っていた「骨」のことであり、「混入」というのは「骨」が入っていたことを異物混入のつもりで書いていると思われます。今回はこの短歌の読み取りに加え、「問題点」を記述する必要があります。「問題点」とはマイナスの内容であるため、この短歌では「骨なしのチキン」に残っていた「骨」を「混入事象」と呼ぶ人間の自然の摂理に逆らった考え方を問題点と読み取ることができます。
日能研東海がこの問題を選んだ理由
高田中学校は毎年文章読解の最後に三百字の作文を出題します。例年の題材でいえば先に出題された物語文の「中心人物がどういう人物だとあなたは思いますか。」や「あなたが今まで受けた小学校の授業で、最も心に残った授業はなんですか。その授業についての感想も書きなさい。」などがありました。今年度は一見、鑑賞の方向性は一つしかないように思える短歌を出題し、短歌の意味を答えさせるのではなく、その短歌に書かれている「問題性」を読み取らせ、その「問題性」に対する受験生の考えを問う作文が出題されました。物事を「人間」という立場で「一方向」から見ているだけでは解けない問題で、様々な者の立場に立って物事を見てほしいという学校側の意図が感じられる問題です。
このような理由から、日能研東海ではこの問題を『シカクいアタマをマルくする。』シリーズに選ぶことにしました。

国語科②
解答
- 1 腰が重い…イ
- 2 腰が低い…エ
- 3 腰を折る…ウ
- 4 腰をすえる…ア
- 5 腰をぬかす…オ
解説
「腰が重い」とは無精でまめに動かない、気軽に出かけたり行動したりしない様子を意味しています。「腰が低い」とは謙虚な姿勢や控えめな態度、周囲の人への丁寧な態度などを意味しています。「腰を折る」とは話を途中で妨げる、中途で邪魔をすることを意味しています。「腰をすえる」とは腰を下げて構える、落ち着いてことにあたる様子を意味しています。「腰を抜かす」とは腰の関節が外れたり、腰の力がなくなったりして立てなくなることだけでなく、驚きや恐れのために立ち上がれなくなる様子も意味しています。
上記のように意味を理解しておくことも大事です。しかし、意味を知らない可能性もありますし、初めて聞く慣用句の場合もあります。今回は全て「腰」に関する慣用句です。この場合、慣用句の言葉から「腰の位置」や「腰の状態」、またマイナスで使うのかプラスの方向性で使うのかの意味も類推してみると、知らない言葉でも意味に結び付けることができるかと思います。
日能研東海がこの問題を選んだ理由
慣用句とは二つ以上の語が、つねに結び付いて用いられ、全体である特定の意味を表すようになった言葉のことです。国語の文章を読んでいると、特に物語では多くの慣用句を目にすることがあります。例えば「彼女は彼の行動に開いた口がふさがらなかった」や「100メートル走を力いっぱい走った彼は肩で息をしていた」というように、人物の置かれている状況や、人物の心情にかんする補助表現として用いられることが多くあります。慣用句と聞くと、何となく、言葉を覚えて意味を覚えて、という知識重視の印象を持つことも多くあると思います。しかし、用いられている慣用句の前後から意味を類推することも十分にできます。この機会に慣用句の用いられ方に興味を持ってもらえたら幸いです。このような理由から、日能研東海ではこの問題を『シカクいアタマをマルくする。』シリーズに選ぶことにしました。

算数科
解答
100.48㎤
解説
図1のように、いくつかの三角形を矢印の方向に移動させると、空洞になっていた部分にきれいに当てはめることができます。すると、図2のような長方形になり、これを回転させると、図3のような円柱が出来上がります。
あとは出来上がった円柱の体積を求めるだけです。
半径が4cm、高さが2cmの円柱なので
4×4×3.14×2=100.48
よって、答えは100.48㎤となります。

日能研東海がこの問題を選んだ理由
回転体の体積を求めるとき、まずは完成図がどうなるのかをイメージすると思います。しかしこの問題では、外がデコボコ、中も空洞だらけになってしまうので、完成図をイメージすることも、ましてや描くことも困難です。仮に完璧に再現できたとしても、円柱から円すいを切り取る作業を何度もする必要があるため、とても大変な上にすごく時間がかかってしまいます。
こちらの問題は2025年名古屋中学の入試問題で出題された問題なのですが、大設問が全部で5題あるうち、大設問1の(5)で出題されました。もしもこれを上記したように力技で解こうとすれば、時間が足りなくなり、合格点を取ることは難しかったと思います。
しかし、少し工夫をするだけで、この問題は1分もかからず解くことができるようになります。
こういう問題に直面した時に、「これは何か工夫して解く問題だ」と瞬時に気づく判断力、そして思考力を昨今の入試では求められており、まさに『シカクいアタマをマルくする。』ことの重要性を象徴する問題だと考え、日能研東海ではこの問題を『シカクいアタマをマルくする。』シリーズに選ぶことにしました。

理科
解答
エ
解説
ア 山にかさ雲がかかると雨 山の近くで上昇気流が起こり、水分を多く含んだ空気が冷やされてかさ雲となり、雨が降ります。
イ ツバメが低く飛ぶと雨 餌になる羽のあるこん虫は、低気圧が近づくと低く飛ぶようになり、その虫を捕まえて食べるツバメも低く飛ぶようになります。
ウ ネコが顔を洗うと雨 猫のヒゲには神経が集中していて、空気のわずかな動きや音の振動を感じ取ることができます。低気圧が近づくと雨が連想され、猫は環境の変化に対して不安を感じやすいので、その不安を取り除くために顔を洗うのだと言い伝えられています。
エ 朝霧,朝露は晴れ 地表面から空へ放射される熱をさえぎる雲がないことで、雲のない夜には、地面近くの空気が冷たくなるため、霧や露ができやすくなります。
オ 朝焼けは雨 夕焼けは晴れと言われています。
カ 茶わんのご飯つぶがきれいに取れると雨 湿度が高いとご飯つぶは乾燥しづらく、茶碗から洗い流しやすくなるため、雨が降ることが連想できます。
キ 飛行機雲が広がると雨 雲ができる高度の空気が湿っていると、蒸発せずに長く残って見えます。
日能研東海がこの問題を選んだ理由
今日や明日の天気は、いまも昔も変わらず、人々の関心のあつまる情報の1つです。この入試問題を解くとき、私たちは雲や生き物、日々の生活などの身近なものごとや自然現象から、「晴れになるのか」、自分の持っている知識と結びつけて、その科学的な思考をめぐらせることになります。気象観測技術が発達した現在のような天気予報がなかった時代から、人々は経験をもとに、さまざまな方法で天気を予測してきたことがわかります。さらに、『ほかにどんな観天望気があるのだろう』?という興味も広がり、調べてみると、高確率であたるものもあれば、迷信のようなもの、あまりあてにならない観天望気もあります。これらの的中率も調べてみるとおもしろいかもしれません。気候変動が社会問題となる昨今、子どもたちが身のまわりのものごとや自然現象のつながりについて、興味をもつきっかけとなる問題だと考えます。
このような理由から、日能研東海ではこの問題を『シカクいアタマをマルくする。』シリーズに選ぶことにしました。

社会科
解答
エ
解説
表から、両国がどちらも協調を選択した場合は、両国の合計が最大の点数になることが読み取れます。どちらかの国が協調、もう一方の国が対決を選択すると、対決を選んだ国は最大の点数を得ることができ、協調を選んだ国は最低の点数しか得られないことが読み取れます。両国ともに対決を選択した場合は、両国の合計が最低の点数になるものの、自国の点数が最低になることはないことが読み取れます。表から読み取れる内容からは、両国が協調を選択した方が全体として良いと判断できるが、実際には相手国がどちらを選ぶかは分からないので、自国が協調を選択することは難しいと推測できます。
日能研東海がこの問題を選んだ理由
ロシアがウクライナへの侵攻を開始してからすでに3年以上、イスラエルとパレスチナの紛争が激化してから1年以上が経ちました。2023年以降の中学入試では、これらを直接的、間接的に扱った社会科の問題が多数出題され、注目度の高さが伺えました。愛知中学校の出題は、「囚人のジレンマ」とも呼ばれるゲーム理論のモデルの1つを、仮想のA国・B国の対立になぞらえていますが、ロシアとウクライナ(イスラエルとパレスチナ)にあてはめて考えることもできます。表からは、互いに相手国を信用して協調を選択することが全体にとって最善の策だということが読み取れます。しかし、実際の紛争でこの最善の策がとられることが少ないのもまた現実です。「理論上は最善であっても、なぜ選択されないのか」に対する答えがこの問題から見えてきます。この「なぜ?」を、受験生たちにも考えてもらいたい、そして争いをやめ、平和を保つために何ができるか、中学校に入ってからも考え続けてほしいというメッセージが聞こえてくるようです。
このような理由から、日能研東海ではこの問題を『シカクいアタマをマルくする。』シリーズに選ぶことにしました。
愛知・岐阜・三重
2025年度中学入試概況

愛知・岐阜・三重
2025年度中学入試概況
私立中学シッテQ!× PORTO-TV
特別コラボ動画!~部活動(文化部編)~

金城学院中学校~放送部~

聖マリア女学院中学校・高等学校
~英語ディベート部~

暁中学校~合唱部~

名古屋経済大学市邨中学校
~eスポーツ部~

名古屋国際中学校・高等学校
~Business Design Club~
私立中学シッテQ!× PORTO-TV
特別コラボ動画!~部活動(運動部編)~

岐阜東中学校・高等学校~ハンドボール部~

四日市メリノール学院中学校・高等学校~新体操部~

滝中学校~軟式野球部~

愛知工業大学名電中学校・高等学校~スキー部~

椙山女学園中学校~テニス部~
私立中学シッテQ!× PORTO-TV
特別コラボ動画!~海外研修編~

南山中学校・高等学校男子部 ~イタリア・キリスト教文化研修~

愛知中学校 ~台湾研修~
2025年中学入試の最新情報

2025年中学入試の最新情報
私立中学シッテQ!× PORTO-TV
特別コラボ動画!~スーパー中高生編~

セントヨゼフ女子学園中学校・高等学校
~みえグローカル学生大使~
2022年 愛知・岐阜・三重
私立中学校 学校説明動画
愛知県の私立中学校
-
愛知中学校https://youtu.be/XwMkFRe6mBo
-
愛知工業大学名電中学校https://youtu.be/qyx-GJt5HQs
-
愛知淑徳中学校
-
金城学院中学校https://youtu.be/0dmvdQg_IUU
-
椙山女学園中学校https://youtu.be/zlRdsbtZVFI
-
星城中学校https://youtu.be/7V4SpAIqAos
-
聖霊中学校https://www.seto-seirei-js.ed.jp/about/movie/
-
大成中学校https://youtu.be/UyPh3FanzMs
-
滝中学校https://vimeo.com/takigakuen
-
中部大学春日丘中学校https://youtu.be/kpJLOuFRpQk
-
東海中学校
-
名古屋中学校https://youtu.be/fVkwRUKM8zQ
-
名古屋経済大学市邨中学校https://youtu.be/A1NTTmMmk8g
-
名古屋経済大学高蔵中学校https://youtu.be/V3M-MwbTVPE
-
名古屋国際中学校https://youtu.be/vFxz4Pdik_o
-
名古屋女子大学中学校https://youtu.be/_BTVYLmcTkI
-
南山中学校 男子部https://www.nanzan-boys.ed.jp/news/000308.html
-
南山中学校 女子部https://youtu.be/AXTk93NLAl4
岐阜県の私立中学校
-
鶯谷中学校https://youtu.be/YAsTe0-NJqE
-
岐阜聖徳学園大学附属中学校https://youtu.be/OLIbf_dVynA
-
岐阜東中学校https://youtu.be/-PyBNPu-8q0
-
聖マリア女学院中学校https://youtu.be/8YqS1BnB_Rk
-
多治見西高等学校附属中学校https://youtu.be/VKGK8ARIafY
-
帝京大学可児中学校
-
美濃加茂中学校
-
麗澤瑞浪中学校https://youtu.be/3qOWU9ypbyc
三重県の私立中学校
-
暁中学校
-
海星中学校https://youtu.be/y_7Dwk_We5Y
-
皇學館中学校
-
鈴鹿中等教育学校
-
セントヨゼフ女子学園中学校
-
高田中学校
-
津田学園中学校
-
三重中学校
-
四日市メリノール学院中学校
会社概要
会社名 | 「未来への学びを考える会」事務局:株式会社イーブレイン |
---|---|
所在地 | 〒462-0844 名古屋市北区清水4丁目15番1号 黒川ビル5F |
設立 | 2007年9月 |
代表者 | 代表取締役 後藤浩二 |
事業内容 | ・PORTO(ポルト)、学校案内東海版等の企画・編集・制作 ・愛知・岐阜・三重 私立中学校合同相談会の企画・運営 ・各種広報物・印刷物の企画・編集・制作 |
連絡先 | 電話 052-508-8495 FAX 052-508-8496 |
URL | http://www.e-brain.biz |